顎関節症とは
こんなお悩みありませんか?
- 口を開ける時に顎が痛い
- 口を大きく開けると顎がカクカク音が鳴る
- 口が閉じられなくなった
上記のような症状が気になっている方は、「顎関節症」が原因となっている場合があります。
顎関節症は歯科の三大疾患の一つと言われるほど、多くの方がかかっている疾患です。
顎関節症の主な症状とは
- 口を開けると痛い(開口時痛)
- 口が開かないor開けにくい
(開口障害) - 口を開けると音がする(関節雑音)
顎関節症の多い年代とは
男性より女性が多いとされており、特に20〜24歳の女性に特に多いとされています。(厚生労働省歯科疾患実態調査より)
顎関節症の原因とは
顎関節症の原因としては生活習慣や癖、ストレスや外傷など様々なことが考えられます。
そうしたいくつかの原因が重なり、その限界を超えると症状が出てくるとされています。
- 噛み合わせもともと噛み合わせが良くなかったり、歯列矯正や歯科治療を受けて噛み合わせが変わることで顎関節症になってしまうという事があります。
- 歯ぎしりや食いしばり歯にヒビが入ったり、歯が欠けてしまったり、根を露出してしまうといったリスクもありますが、顎の筋肉を緊張させる事で顎関節症に関わってくる場合があります。
- 習癖頬杖をつく・うつ伏せで寝る・携帯電話やパソコンの長時間操作、仕事柄重い荷物をよく運んでいるなど、日常で気付かないうちに顎周りに負担をかけているケースがあります。
硬いものをよく食べる、長時間食事をすることも顎に負担がかかります。
また眠っている時の姿勢や、寝ている時の歯ぎしり・目が醒める時の歯ぎしりが原因となっている方もいます。 - ストレス人はストレスを感じたり、集中している時に無意識に噛みしめている場合があります。
これは日中もそうですが、寝ている間も同じです。過度の噛みしめによって顎関節の周囲の筋肉や靭帯、顎骨に影響を与えます。 - 外傷顎関節には、顎の動きをスムーズにするために「関節円板」というクッションのような役割を果たす軟骨があります。外傷による顎関節症は、関節円板のずれや変形によって発症することが多いです。
交通事故、転倒、打撲などの外傷があった場合は可能性が高いでしょう。 - スポーツスポーツ時は無意識に噛みしめるので顎に負担がかかりやすく、顎関節に影響する場合があるとされています。
顎関節症の治療方法
マウスピース治療
顎関節症は噛み合わせや顎の位置異常から起こるものが多いので、正しい顎の位置に誘導してくれるマウスピースを夜寝るときに装着し、顎関節の安静化を図る方法です。
現在の顎関節治療の第一選択になることが多い方法です。
生活習慣の改善
日頃の生活習慣を振り返り、顎に負担をかけている行為を見直すことで、改善を図ります。
運動療法
顎関節を動かす体操を、医師と一緒または患者さん自身が行い関節の動きをよくする方法です。動かし方のはコツがあり、無理やり行うとかえって逆効果になりますので、必ず医師の指導のもと行うようにしましょう。
物理療法
マッサージや熱、電気を用いて、顎関節の血流を増加させ、老廃物を代謝したり、腫れや痛み、ストレスを軽減させることで顎関節症の改善を図ります。
薬物療法
消炎鎮痛薬によって、痛みと炎症を抑えます。
正しい噛み合わせを整える治療
歯並びや噛み合わせが顎関節症を引き起こしている場合、上記に挙げた方法ではでは根本的には解決することができません。
歯列矯正治療や、詰め物・被せ物の入れ替え、インプラント治療などによって正しい噛み合わせを整えることで、顎関節症の原因である不正咬合を治療する方法です。
外科治療
非常に稀ですが、以上の方法でも改善がない場合は、関節の中を洗浄したりする外科処置を行う場合があります。